春の野に すみれ
【来歴】.
春の野に霞たなびきうら悲しこの夕影にうぐひす鳴くも 意味
『改正月令博物筌』(文化5年、年)に所出。. 原文. 日本にはすみれの仲間が多く自生しており、道端や野原、山道で良く見かけます。 古くは万葉集に詠まれた「つぼすみれ」など日本人にはとても馴染み深いお花です。 春の野にすみれ摘みにと来しわれそ野をなつかしみ一夜寝にけり 作者山部赤人。万葉集の代表的な歌人の一人、山部赤人の有名な和歌を鑑賞、解説します。 菫(すみれ)は、スミレ科スミレ属のスミレです。春に野原や道端に小さな花を咲かせます。ちなみに、花が大工道具の墨入れ(すみいれ)に似ていることから菫(すみれ)と呼ばれているそうですが、はっきりとはしていません。 日本の里山の春の情景にはスミレがつきものですが、「スミレ(菫)」という名のスミレは一種類。 その他全てを含めたスミレ科は、日本に約60種類ほどあると言われていますが、変種や品種レベル、また雑種も含めると種類以上とも言われています。 けれど、実際にはこの方法で結実することは少ないと言えます。春の開花期を過ぎた夏から秋、環境がよければ冬でも、閉鎖花と言って蕾の段階で自家受精して結実します。スミレが花を咲かせていないのに、種を作っているのを見かけるのはこのためです。 その中からすみれの歌を三首。 春の野に すみれ摘みにと こしわれそ 野をなつかしみ 一夜寝にける 万葉集巻八 山部赤人.
作者 春の野にすみれを摘もうとして来た私は、野があまりに懐かしいので、ひと夜寝てしまったことだ。 春野、はるぬ、弥生野、春郊. 【解説】. 春、雪が消え、草木が芽吹き、日に日に緑に染まってゆく野をいう。. 春の野にすみれ摘みにと・・・. 春の野にすみれ摘みにと来し我そ野をなつかしみ一夜寝にける 現代語訳(口語訳) 春の野原にスミレを摘みにきたのだが、野辺の美しさに心ひかれて、ここでつい一夜を明かしてしまったなぁ。 「春の野にすみれ摘みにと来し我ぞ野をなつかしみ一夜寝にける」の鑑賞.
万葉集 春の野に霞 表現技法
春野尓 須美礼採尓等 来師吾曽 野乎奈都可之美 一夜宿二来. この歌は、 春の野に咲くすみれの花を詠った歌 としてとても有名な歌です。 春の穏やかな日だまりに濃い紫色のすみれが咲いている、いかにも春らしい光景が目に浮かびます。 春の野にすみれを摘みに来た私は、野が(美しく、心ひかれて)去り難いので、一夜を明かしてしまったよ。 (春の野の美しさを表現した歌だが、実際に一夜を明かしたわけではなく、野の美しさを強調するための技巧。 【特集】野に咲くすみれ特集. なつかし, 心が引かれる・親しみ 春の野にすみれ摘みにと来しわれそ野をなつかしみ一夜寝にけり 作者山部赤人。 万葉集の代表的な歌人の一人、山部赤人の有名な和歌を鑑賞、解説します 山部赤人が春を詠った二首(この歌と次の歌)を取り上げました。 「日差しが温かく感じられるようになった春の午後、すみれを摘みに野に出かけてみた。春の この歌ではそんな山部赤人が「すみれを摘みに来た野に惹かれて一夜をそこで過ごしてしまった」と詠っています。 「すみれ」は現在のスミレの花のことで、花や若葉を食べる 春(はる)の野(の)に菫(すみれ)摘(つ)みにと来(こ)し我(われ)ぞ野(の)をなつかしみ一夜(ひとよ)寝(ね)にける 万葉集 巻八 番 訳:春の野に菫を摘み 万葉集入門 春の野のスミレを詠んだ歌.
春の野にすみれ摘みにと来し我ぞ野をなつかしみ一夜寝にける 現代語訳と意味(解釈) 「春の野に、すみれを摘もうと来た私だが、美しい野辺の様子に心をひかれたので、一晩を野で過ごしてしまったことだ。」 となり 春の野原にスミレを摘みにきたのだが、野辺の美しさに心ひかれて、ここでつい一夜を明かしてしまったなぁ。 単語・解説. 【文学での言及】.